工期ありきの工事強行は許せない:北海道新幹線工事、コロナを理由に説明会縮小・中止

北海道新幹線の札幌延伸に関し、重金属を含むトンネル残土の受け入れ先を巡り、住民の不安の声が広がっています。
菊地葉子道議会議員は2020年8月5日の新幹線・総合交通体系対策特別委員会で質問しました

延期・中止が続く住民説明会

道によるとトンネル残土に関する住民説明会は、新型コロナ影響により小樽市では一回の延期、蘭越町では二回延期になりその後中止となりました。菊地葉子道議はその後開催された小樽市と札幌手稲区山口地区での説明会で、コロナ対策を理由に人数制限が行われ、地域住民から「住民の知る権利の侵害」と批判の声が上がっていることに触れ、住民の理解を得るという姿勢とは言いがたいと道の認識を質しました。
道は、「機構は感染症の拡大防止に努めている。工事に関する疑問などについては別途個別に説明を行うなど、丁寧な説明に努めている」と機構の姿勢を擁護しました。
菊地道議は「関心や不安を持つ住民は近隣町内会の住民とは限らない。丁寧な説明というなら対象地域を広げ、繰り返し説明会を開くべき」と強調しました。

住民合意なしの事前調査

さらに「山口地域での事前調査の実施は住民から強行調査だとの声がある。事前調査が受け入れ地決定と既定路線にされるのではないか、といった住民の不安をどう捉えるか」と質問。
道は「調査については地域住民の不安の払拭や安全確保の観点から行うもの。調査結果を踏まえ再度、地域住民の方々に丁寧に説明していくと伺っている」と答弁。
菊地道議は「運輸機構は国会で住民の理解を得て事前調査を行いたいと答弁している。調査後も説明していくと言うが”説明イコール住民の納得ではない”と認識するべき」と指摘しました。

説明会なし・資料配付のみの工事は問題

蘭越町では住民説明会が中止となった代替えとして、町と機構が協議し、対策土の取り扱い等を説明した資料を全戸配布して工事が進められました。
工事中の内浦トンネル幌内工区では、対策土が出る可能性があると懸念されていた区間に到達する時期を前にした説明会中止であり、住民の不安が高まっています。
菊地道議は「自治体との協議イコール住民理解ではない。改めて住民説明会をすべき」と質問。道は「機構からは、今後、対策土が確認された場合速やかに蘭越町に報告し、地域住民への説明方法の検討を行うと伺っている」と答弁。
又、住民の理解・合意の上で工事を進めるための道の対応を質問すると、清水目新幹線推進室長は「機構に対し、住民の立場に立った助言を行うとともに、より丁寧な説明を求めていく」と答えました。

残土問題で質問する菊地道議