余市町の町立中学校が、今年(2022年)10月に実施した修学旅行で「全国旅行支援」で飲食などに使えるクーポン券6千円分を、生活保護や就学援助を利用している生徒に配布しなかったことが判明しました。宮川潤道議が11月28日の道議会文教委員会、真下紀子道議が「食と観光対策特別委員会」でそれぞれとりあげました。
クーポン券の未配布は、旅行会社の担当者が公費援助を二重に受けられないと誤って解釈していたことが原因だったとされています。
宮川道議の「なぜこのような誤りがおきたのか」との追及に道教委は「旅行会社から対象外と説明を受け、その内容を疑うことがなかった」と釈明。
学校側は旅行中に当該生徒を別室に集め、クーポン券が配布されないと説明し、ほかの生徒にはその間にクーポン券を配布していました。
真下紀子道議は「保護者の経済状態で差別・選別されたりすることはあってはならない」と指摘。 中尾敦観光局誘客担当局長は「今回の出来事は大変遺憾」と答弁し、「クーポン配布を行う取り扱いを徹底する」と答えました。